病院では多様な職種の人が働いていますが、どの職種も激務であることが問題となっています。シフト制の勤務であることが多く、規則正しい生活を送ることが難しいため、体調を崩す医療従事者が多いです。総合病院や大学病院のように救急車の受け入れをしている病院では、事務の仕事であっても夜勤や宿直があります。
また、病院は人の生死と向き合う仕事のため、対人援助には神経質になる必要があり、精神的にもストレスフルです。病院という狭い世界の中で働くため、人間関係のいざこざで精神的なダメージを受けることもよくあります。そのため、心身の不調を訴えて退職する人も多く、病院は慢性的な人手不足に陥りがちです。
このような病院の仕事の問題点を改善するためには、職場全体でワークライフバランスに取り組む必要があります。
例えば、2交代制のシフト勤務をしている病院であれば、人材を増やして3交代制ができるようになれば、身体的な負担が大きく改善されます。
また、病院の仕事は、残業があって当たり前という風潮があります。ですが、不要な残業をしなくても良い様に必要のない業務は徹底的に削減したり、コンピューターやロボットを導入して人間の負担を軽減させたりすることも大切です。
そして、病院で働いている人、一人一人が自分の体を大切にしながら働くことを意識することが大切です。心身ともに健康でなければ、病院の仕事を長く続けることは困難であることを理解し、協力し合いながら安心して働ける職場環境を整えることが病院の仕事の問題点を改善するポイントになります。
またどうしても仕事が忙しくてツライという場合はバイトという選択肢もあります。正社員に比べて給料は下がりますが、病院ならバイトであっても給料は高く、休みも増えます。身体を壊してからでは遅いのです。ツライと感じたら無理のない働き方を選択しましょう。